Noi credevamo(われわれは信じていた)

 noi credevamo(2010)はイタリア統一150年を記念して制作された作品。
2時間を超える大作(170分)で、4つのパートに分かれていて、
イタリア統一に向けてそれぞれの土地や立場の異なる登場人物の視点から描かれています。
日本での公開は一般公開ではなく、2011年に開催された「イタリア映画祭」で
上映されたようです。
残念ながら私はイタリア映画祭で見るチャンスを逃してしまいましたので、
DVDでこの作品を観ましたが、イタリア版DVDなので当然日本語字幕はありません。
イタリアの歴史にもまだまだ疎いので、
170分の大作は正直見ていてさっぱりわかりませんでした。
確かヴィスコンティの映画「山猫」でも、このイタリア統一を扱っていたような・・・
そんな程度の知識ではなかなか太刀打ちできません。

ただ、舞台の演出家出身のマルトーネ監督 によるこの作品は画面は美しく、
群像劇でもあるので、もっと歴史をお勉強し、そして少しでもイタリア語が解れば、
この映画の時代背景などが理解できて更に楽しめるのではないかと思います。
が、なにせイタリアも歴史のある国ですし、
異なる地域性と階級社会など案外複雑な背景があるので、
この映画を理解するには更に時間がかかりそうです。
(今からでもお勉強は遅くはないですね)
この映画、とにかくイタリア映画界のスターを総出演させているのでは!?と思うほどです。
にわかイタリア映画ファンの私が知る限り、トニ・セルヴィッロ、ルイジ・ロ・カーショ、
ルカ・ジンガレッティ、アンドレア・ボスカ等々が出演。
そしてミケーレ・リオンディーノも、映画の後半四分の1辺りから
ルイジ・ロ・カーショと共にほぼ出ずっぱりです。若い兵士の役をしていますが、
ルイジ・ロ・カーショが演じる人物のかつての親友の息子で、ある出来事で知り合い、
まるで親子のような信頼関係を築いていくのだか・・・。といったところでしょうか。

そして、ミケーレはこの映画の撮影中にこの映画、
そして「モンタルバーノ ~シチリアの人情刑事~」シリーズのプロデューサーでもある
Carlo Degli Espostiに見いだされ「ヤング・モンタルバーノ」の主役の座を
射止めることになるのです。

監督:マリオ・マルトーネ
脚本:マリオ・マルトーネ、ジャンカルロ・デ・カタルド
制作年:2010年
時間:170分

                         

予告編